アメリカ事情

アイビーリーグ留学生向け奨学金の真相

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アメリカの大学と学費

アメリカの大学の学費は高いです。
特にリーマンショック後、州立大学の学費が高騰したといわれています。

例えばカリフォルニア州には州立大学システムが2つありますが、このうちの一つ、UCLAなどが入っているUCは、州立大学なのに学費だけで年100万円を超えてます。

ちょっと前は、半額とはいいませんが日本の国立大学のようになんとかなるように思える金額でした。

日本から見ると、留学は昔は為替レートのせいで高かったのではないかと思いますが、現在はインフレやコストの上昇と、助成金の減少によってアメリカ人にとってさえ高くなっているというわけです。

とはいっても全家庭がこの金額を払っているわけではありません。
アメリカ国籍や永住権があれば、連邦政府の財政援助(Financial Aid)に申し込むことができます。
これに申し込みさえすれば、成績が超優秀でなくても(ここがポイント)、経済援助の必要性が示されれば、学費援助を受けたり、学生の間は無利子の学生ローンを組むことができます。
また優秀な学生には、入学許可が下りた時点で奨学金のオファーもあります。

アメリカの大学はアイビー・リーグ(Ivy League)の有名大学をはじめ私立も多く、私立になると年500万ぐらいの値札が普通につきます。
学費だけで。
もちろん、Financial Aidをもらう学生の割合は高いです。
それで学費を半額ぐらいに抑え、生活費は切り詰めて何とか頑張るという苦学生ももちろんいます。
アイビー・リーグでは、家庭の年収が500万円以下なら授業料免除になるところもあります。

いわゆる中流家庭は、いずれにしても十分な財政援助はなかなかもらえませんが、少しでも助かるというものです。

留学生の場合は連邦政府のFinancial Aidには申し込めません。
一方有名私大では、入学許可が下りた学生に対しては学費(プラス生活費)を免除するケースが多いらしいです。

 

アイビー・リーグに留学生料金はある?

アイビー・リーグの場合、もともと狭き門ですが、留学生向けの情報はあまり詳しく知られていないようなので、概要をまとめてみます。

まずそもそも、アイビーリーグの学費は留学生用と米国人・永住者用で金額が異なるのでしょうか。

答えは「いいえ」です。

アイビー・リーグの学費は留学生・アメリカ人の区別なく、同じ値段に設定されているんです。

では志願者を金銭的な事情などで区別する基準はほかにあるのでしょうか?

答えは「ある大学と、ない大学がある」です。

ちょっと複雑になってきますが、まずどのようにこの区別がされるのかについて説明します。

留学生にも奨学金が出る有名大学は?

まず米国の有名私大には出願する際、Financial Aidを希望するかどうかで、入学審査条件に影響が出てしまう大学と、影響はないと明言している大学があります。
つまりは、お金持ちで援助はいらないといって出願した方が入学できる確率が高まる大学と、援助が必要だということで審査に影響がない大学に分かれるのです。

Financial Aidの必要性があるということで、審査に影響が出ることを ”need aware,”  影響が出ないことを ”need blind” といいます。

Financial Aidの必要性で留学生の審査に影響が出ないと明言している大学は、全米で7校

 

A. Harvard, Yale, Princeton, MIT, Amherst

そして

B. Cornell, Georgetown

だそうです。

 

A.の大学では、入学審査に通ればFinancial Aidは必要に応じて必ず、100%、もらえるそうです。

例えばハーバード大学で学費の全額援助を受けている学生の割合は20%に上るそうです。

B.のCornell と Georgetown は、留学生にもneed blindの方針を適用しますが、審査後合格者に対して、援助の必要性に100%は応えられないと明記しています。

ちなみにアメリカ人・永住者だと、A. に該当する大学は30校以上、B. に該当する大学は60校以上になるそうですので、やはり留学生には狭き門です。

最近は留学生がアメリカを避ける傾向が出ているということですが、うなずけます。

これ以外の有名私大も、Financial Aidが必要な留学生の場合、審査に影響が出る大学でも、大学が欲しがるような生徒であれば、入学審査に通った暁には、なるべく必要に応じた援助をすると言っているところが多いです。

つまり、アメリカの有名私大に限っては、留学斡旋業者が「奨学金を得た実績がある」などといっても、奨学金に関してはその業者の力が必要だったわけではないはずです。

一方で、有名私大から入学許可をもらえたのに、思ったほど援助がもらえなくてそこへの進学をあきらめるというストーリーは結構聞きます。

いずれにしても、留学生だからアイビー・リーグの学費が高くて留学が無理、ということはA. の大学ならあまりない(はず)ということになります。

ただ、入学審査はとても厳しく、いわゆる合格率は10%を切っているので、留学そのものが難しいということは変わりありません。

それでも、有名私大は出願者が与えられた環境でどれだけ頑張ったかを見ると言われていますので、チャンスはもちろんあります。

それを望むか、望まないか。

これには様々な要因がからんでくるでしょう。

お子さん本人が望むなら、そして家族の適切なサポートがあるなら、そこから道が開ける可能性は十分あると思います。

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