エッセー

バイリンガル小学生の作文宿題サポート

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バイリンガル児の作文の宿題問題

 

「今年わたしは家族といっしょに日本へ行きました。さいしょはひ行きでなり成田まで行き、そこから車で○○県へ行きました。おじいちゃんおばあちゃんの家にとまりました。…」

 

これが修正前の、小3の娘の作文の宿題の書き出しでした。

(一部私に使う漢字を確かめながら書いています。)

 

バイリンガル児の作文のサポート方法は、悩む親が多いのではと思います。

この子の場合、ただ書きたいように書かせると出だしは「いつ」「どこで」「だれと」「何を」「した」になるとほぼ決まっています。

小学校1-2年生の作文のサポートではまず大抵の場合、このような書きだしを教えるのが普通ですので、3年生ぐらいになるとそれが定型化してきます。

ところが、作文指導でちょっと不思議だと思われるかもしれないところなのですが、このように書き方が定まってきたころ、こんどは「それはやめましょう」と言われます。

そういう決まりきった書き方は面白くないと。

じゃあ、どういうのが良いと言われるかというと

誰かの発言。擬態語。質問。など、

少し読み手に関心を持たせるようなものがよい、といわれます。

確かにそうです。

 

でも特にバイリンガル児は、そう言われても最初から構成を考えた上で書き出しまで工夫して書くなんてまず難しいのが普通です。

今回は小学校3・4年のバイリンガル児が少し長めの、原稿用紙3~4枚程度の作文を書くサポートの仕方を書いてみたいと思います。

 

ただ、「小学校3・4年のバイリンガル児」と一言で言ってもその日本語水準は様々です。

 

ごく一般論として、ですが今回は

 

3・4年レベルの日本語力(読解・文章力)のバイリンガル児

 

に限って考えてみたいと思います。

 

 

3・4年レベルの日本語力(読解・文章力)のあるバイリンガル児の作文

 

学年レベルの日本語力を持つといっても、小学校3・4年のバイリンガル児は特に弱い方の言語で語彙力が不足することは普通です。

また読解力に比べ、文章力が弱く、一人で作文をさせると言い回しが単調になったり、助詞が変になったりすることはよくあります。

でも、1・2年生レベルの時に少しでもまとまった文章を日本語で書く機会があったならば、基本はわかっているはずです。

 

書くことを決め、メモを書かせる

ものを書くことの基本です。

この段階では子どもと会話をして内容を膨らませながら作業をすると、結局は早いことが多いです。

 

書き方の方針を決める

子どもには文章力にそれぞれ違いがあるだけでなく、文章のくせが必ずあります。

例えば我が家の場合、今回の作文のテーマは「初めての体験入学」と決まっていました。

この子の場合、文章を書かせると英語でも日本語でも「余計なことまですべて書きたがる」くせがあります。

そこで、とにかくあったこと全てを時系列で書いても読む人、とくにこの子が大好きな先生にとって、あまり面白くなくなってしまう、ということを前もって伝えて釘を刺しました。

彼女の気持ちの変化がテーマになる方がよいことも話し合いから分かっていたので、それについて書くよう強調しました。

 

小テーマを決める(作文の長さに応じて2~4ぐらい)

 

その上で、小テーマ2つぐらいを考えさせ、それぞれについて何を書きたいのか、メモを作成させました。

例えばお友達と何をしたのが一番楽しかったのか、とかとにかく体験入学のハイライトについて考えさせました。

 

修正・校正する(構成を整え、加筆・修正を提案)

 

以上のように色々考えてから下書きを始めました。

・・・

が、出来上がってきた下書きを見てみると、ほぼ時系列で出来事がつづられており、とても気持ちの変化が中心とは言えない作文になっておりました💦

文章のつながりもかなり変。

構成があまり考えられていないので、このままでは作文とはいえないほどです。

これをどうやってどれだけ訂正したらいいのか。

悩みますが、できるだけ彼女の文章を残すのが私のポリシーです。

 

この子にはまだ日本語で構成を考えるのが難しいようですので、まずそのことについて伝えました。

文章の構成を考えることは大人でも難しいんだということ。

日本語でも英語でも、文章を書く人は何度も書き直すのが普通なんだということ。

伝えたい内容はいいと思うんだけど、特に出だしが読み手に分かりにくいこと。

つまり「体験入学」とは直接関係のない、いわば余計なことが書いてあるのでちょっとわかりにくいこと。

その上で、出だしのところがわかりやすくなるよう、大幅に変えるといいかもしれない、と提案しました。

また、出だしを変えるということで、文章の流れが途切れてつながりが変になるので、出だしから途中へとつなげるための部分を少し付け足すといいかもしれないということ。

その後の部分は、ほぼそのまま残すということでどうか。

 

というように伝えました。

このように話すと、大幅な修正なのですが、オッケーという雰囲気に。

やれやれ。

 

さて修正の方法です。

なぜかとても詰めっつめに下書きをしてあるし、大幅な修正が必要なので赤ペンを入れるだけではどうにもなりそうにありません。

そこで、下書きをハサミで切って、残すところは別の紙に貼り、捨てるところは書き出しの部分を(私が考えて!)書き、いったん寝かせることにしました。

 

ここまで終わらせるだけでも軽く2日はかかります。

そしてこの後に

 

清書する

 

という作業も残されています。

 

でも、ここまでできていれば、あとはちょっと修正して書き足せばいいだけ、になります。

出だしを工夫するかどうかは、親が加筆修正を手伝った下書きを読んで、工夫の仕方を一緒に考え、取り入れる余裕があればやってみる、というのがいいのではないでしょうか。

 

いずれにしてもバイリンガル児が作文に取り組むには、時間の余裕を持つことが大事です。

そして作文を書くことことそ、日本語を読むことと同様に、バイリンガル児にとってはとても大事な学習だと思います。

大変ですけどね…

 

小学生向け「作文の書き方」おすすめサイト

 

もっと一般的な小学生の作文の書き方は、よくまとまっているものがたくさんあります。

以下にいいなと思ったリンクを貼っておきます。

 

「作文を書く6つの手順」 Z会作文クラブ

 

すらすら簡単 小学生の作文の書き方はワークシートを使って 例と見本も」 こはる通信

 

「小学生の作文の書き方。ぐんとうまくなるコツを教えます!」 暮らし術

 

「作文の書き方!小学生でも素敵な文章が書ける3つのコツ」 おとどけももんが.com

         

作文の書き方を身に付けるなら「8歳まで」ってほんと!?  作文力.com

       

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