英語の「発音の良さ」と「内容」は両立する

前のエントリーで、英語学習にはまず英語を耳から聞いて、発音できるようになることが重要だということを書きました。

つまり、外国語を学ぶとき、そもそも「聞く」から入った方が、結局は会話力がつくのも早いし楽なのではないか、ということです。

ただし、もちろん、それ だけ で 英語教育はいい、といっているのではありません。

会話がペラペラになってもしょうがない、重要なのはその内容である、という意見は至極もっともです。

しかし、その二つ、つまり会話の「流暢さ」と「内容」は、どちらかを優先するとどちらかが欠けることになっているわけではないはずです。

それなのにどういうわけか、英語ペラペラだと内容がない、というように考えられる傾向があるように感じられます。

 

しかし、言語の自然な発達段階を考えてみると、聞いて、発音する技能を育てて、英語に慣れておくことは、読み、書く技能にも良い影響をもたらすという方が理に適っています。

外国語を「聞く」技能が高い学習者は「読む」技能も高い、という研究結果もあります。

(当然ですが、一つの研究結果があるからといってそれが必ず永久に正しいということはありません。また、一つの研究結果をどう解釈するかでその意味も変わってくることもあります。)

英語の発音が良ければ英語を読むことが遅れる、というのでは困りますが、それはむしろ例外になるのではないでしょうか。

外国語習得の理論でも、聞き、話し、読み、書く、という4つの技能を別々に伸ばそうとするのではなく、全てを関連づけて、どれも、徐々に伸ばしていくのが効果的であるということが言われてるのです。

 

それでも早期英語教育に消極的な意見もまだまだ日本で多いのは、日本語が乱れるとか、英語が優位になることへの不安があるのかもしれません。

でも、日本・日本人のよさというものは、日本で英語ができる人が増えれば、もっと世界にも伝わるのではないでしょうか。

 

もちろん、やみくもに英語を聞いているだけではもちろん効果は少ないかもしれませんが、特に年少の、学習初期の段階で、英語のリスニングを行うのは、英語になれるという点で有効です。

特に、歌は、覚えて自分でも歌ってみようと思えるようになれますので、おススメです。

ですから、英語の歌や、読み聞かせのおススメを、今後も紹介していきます。

 

そうして、英語に耳が少し慣れてきた後で、英語を読むことに慣れるということは、英語話者が英語を学校で学んでいくプロセスとも似ています。

日本人の英語学習者にも、英語話者の英語を読めるようになるプロセスが、とても参考になるかと思います。

というのは、英語話者でも英語を読めるようになるのはそれほど簡単ではないのです。

 

これについては別エントリーで書いてみます。

 

それでは、Have a great day!

 

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