英語の発音を軽視し過ぎてきた日本の英語教育のおかげもあって、英語の発音にコンプレックスを感じている日本人は大勢います。

FunwithABC.comでも、発音を軽視して語学の効果的学習はあり得ない、ということを強調してきました。

ただ、それは、英語の発音がネイティブ並みとか、ネイティブに近いとすごい!ということを言っているのとは違います。

日本人は、(自分の発音はおいておいて、)芸能人や有名人の英語の発音はどうだ、こうだ、という話題でかなり盛り上がれます。

でも、ハリウッドやブロードウェーを目指すならともかく、それ以外の普通の人が、英語を話せるようになりたいと思っていても、「ネイティブ並み」といわれる発音を目指す必要はない、のです。

発音は、勉強するとかなり奥が深いので、「音声学」という学問もあるのだと思いますが、とにかくどんな言語でも、発音は個人個人でも違います。

それは、人間1人1人の口や舌、喉の形が違い、息の出し方も微妙に異なるからです。

加えて、地域の方言もあります。

それでも、本当に、それらの違いを超えたところにある、英語の発音でも、最も重要な基準となる、絶対に外せない基本的要素はあります。

それが、強い子音であったり、日本人は普通あまり意識しないLとRの違いだったり、言葉をつなげて文章にするときのイントネーションだったりします。

でも、それさえある程度マスターできていれば、「ネイティブ並み」とか、「アクセントがない」ことにこだわる必要はないのです。

 

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ネイティブ英語にこだわり過ぎず、「子音」と「発声」に注意してみる

 

例え、なかなか発音がアメリカ人に一発で通じなくても、悲観することなんてないんです。

というのは、世界中に存在する英語のバリエーションを見ればわかりますが、アメリカ英語だって英語の1バージョンに過ぎないのです。

もっというと、アメリカ英語の発音は、数ある英語の中でもかなり(少なくとも普通の日本人には)聞き取りずらい発音です。

これはどういうことかというと、日本人にとってアメリカ人の英語が聞き取りにくいのはむしろ当たり前で、アメリカ人にとっても、日本人の英語はもともと聞き取りにくいのです。

このような状況で、日本人がアメリカ人に聞きやすい英語の発音とか、アメリカのネイティブのような発音にしようとするということは、一段階どころではなく、二段階、三段階ぐらい発音を改善しなければならないということになり、ただでさえ大変だと思いがちな、発音のマスターというハードルを自分で不必要に上げていることになります。

 

でも、「通じなかったらどうしよう」という不安を乗り越えて、子音をかなりはっきり、ゆっくりと落ち着いて発音できるようになると、通じることが確実に多くなるはずです。

はっきり、落ち着いてというのがかなりのポイントで、これが最初からできる日本人は少ないと思います。

少し図々しく、アメリカ人に自分の英語の発音に慣れてもらう、という態度で話すぐらいの気持ちの余裕を持てるとよいです。(最初はなかなか難しいと思いますが)

 

 

日系人アメリカ人の発音

 

ちなみに、映画などで英語のネイティブでない日本人の役者が、どうしても英語ネイティブの役をどうしてもしなければならない場合、その役者の英語がどうのという批判は的外れな気がします。

まずは、映画製作会社とか監督がその映画にあった役柄をできる人材を選んでくるべきなんです。

映画としての現実味にまでこだわるなら、そこまで徹底してオーディションすべきです。

明らかにそうではなく、その役者の配役が最初から決まっていたなら、その時点で多少の批判は覚悟してたんでしょう。

日系3世とか4世のアメリカ人が、子音がきちんと発音できてないなんてありえませんけどね・・・。それは監督の意向なんでしょう。批判するなら役者でなく、そういうところなのではないかと思ってしまいました。

 

私が知っている最も著名な日系3世の一人、Ronald Takaki氏(故人)のインタビューはこちらです。

日系人的な英語の発音かもしれませんが、日本人的な英語とは全く違います。

ちなみにビデオに入っている若いビル・クリントン元大統領も、やっぱり英語は訛っていますね。でもそれが彼の魅力なんです。訛っていても魅力的。目指すはそこなんじゃないでしょうか。

 

 

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