アメリカの9年生の英語の授業
最近当サイトの一番人気は アメリカの中学・高校の数学の記事 なので、
今度は英語について書いてみたいと思います。
あくまでも一例ですが、娘が9年生で、地元中学校の名物先生Mr.Bの授業をとっていて、
丁度「Back to School Night」という、保護者向けの授業内容説明会があったところです。
上の子2人もこの先生にはお世話になったので、
熱量の高い、キャラの濃い先生だとは分かっていましたが
改めて、ごく普通の近所にある公立の学校で
こんな熱意ある先生に教えてもらえて、本当に感謝しかないなと思ったこと、また
この先生もいつ引退するか分からないな、とも思ったことなどあり、
書き留めておこうと思いました。
このMR.Bは人気がある先生なのですが
もちろん生徒全員がこの先生を好きなわけではないと思います。
ただ9年生は高校のカリキュラムになるので
英語も3つぐらい選択肢があり、
生徒がどの英語のクラスをとるか、考えて選ぶことができます。
だからこのクラスは、この先生が教えると分かっていたので
その上で選んでいる子供が多いです。
デービスの学区では、9年生の英語ではざっくりいうと
上級者向け(high achiever)2種類ぐらいと普通向けのクラス1種類
が提供されている学校が多いと思います。
デービスは中学校の校舎に通うのは6-9年生なのですが、
以前は9年生まで、いわゆるギフテッド向けの英語のクラスもありました。
現在はそれはなくなっており、ギフテッド向けの英語のクラスは
7,8年生だけになっています。
(小学校では英語だけ教える先生はほとんどいません。
ただし、reading specialistの先生がいる学校もあります。)
英語が得意な子向けの英語授業内容の例
上級者向けは
English Humanities
English Classics
の2クラスがあり、この2つは似たような文献を読むのですが
宿題などで出される文章を読む量はHumanitiesの方が多めだという噂です。
MR.B が教えているのはEnglish Classics。
いわゆる英文学の西洋文明の古典といわれる文献を読んでいくのですが
ホメロス、アリストテレス、プラトー、シェークスピア、そしてリー(”To Kill a Mockingbird”)
などを読むそうです。
もちろん原文がラテン語の場合は、現代英語訳版のこんなの↓を読んでいくことになるようです。
シェイクスピアはどうなるんでしょうか。
私が大学で読まされて苦労した覚えのある、あの英語で読むのかどうか??
おそらくそうなんじゃないかと思いますが、
分かったらまた更新したいと思います。
シェイクスピアなら現代英語訳もたくさんあるので、
英語がある程度読めていれば、おそらく問題はないかなと思いますが、
早めに映画をみせたりしたほうがいいかもしれないとは思います。
宿題の量
ひと月に2作品ぐらいはそれ以外の文章を読むことになっていますが
アリストテレスやJ.S.ミル、ソローなどが入っております。
コースのテーマは「公正と倫理」。
どちらかというと文学というより、哲学をやると言っていましたが
もう完全に 私の英語力などではかなり厳しい
読書量が要求されていて 笑えます。
学区の方針通り、週に2時間の宿題量になっている
と言われましたがうーん、どうだろう。
もう少し多くなるかなという気もします。
ここまで育ってきたんだなあと思うとやっぱり、親としては感慨深い。
英語が得意な子向けの授業はとりたがらないのかなと思っていましたが
やはりまわりのお友達の影響や
先生の評判などで自分で決めたようです。
ですから授業初日、「この先生すっごくおもしろい!」と報告があったときには
心底ほっとしました。
日本語の方は学年レベル維持できているとは言えない部分もあるかもしれませんが、
どちらかで維持できていれば問題ないので
そちらの方も細々と続けてもらえるよう
がんばってはげましています。