NPR (National Public Radio)でアメリカ英語をマスターしよう!

 

実は以前StoryCorpsの記事を書いた時、今回おすすめするNPRからリスニング用のストーリーを紹介しています。

アメリカの公共放送であるNPRは、英語のリスニングに最適な良質のポッドキャストとして日本でも有名で、既にあちこちで詳しく紹介されています。詳細は下のサイトなどを参照ください。

NPR: 無料の英語放送を徹底活用する方法

改めてその良さのポイントをまとめておきます。

  • 番組の内容のトランスクリプトと関連ビデオが、ほぼリアルタイム(全米各地のFMラジオ局から放送されるとほぼ同時)でサイトにアップされている。(もちろん、緊急ニュースなどはその限りではありません。)
  • インタビューが多いので、様々な英語様々な話題で触れることができる。
  • トランスクリプトはあるけれど、和訳はない。これは良いポイントですが、同時にある程度アメリカ英語に慣れていないとわかりにくいところもあると思いますので、基本的に中~上級者向けかもしれません。

 

 人間理解のための英語

 

ところで、英語、あるいは外国語を学ぶ意義って、前にも書きましたが、いろいろあります。

でも、最近NPRでいろいろなインタビューを聞いていて、改めて実感した意義がありました。

それは、その言葉を話す本当に素晴らしい人を知ったとき、本当に感動する話があったとき、それを直に感じることができることです。

異文化コミュニケーションなどの分野ではおなじみですが、異文化適応の理論というものがあります。

異なる文化にどっぷりつかると、最初は「ハネムーン期」で文化の違いを楽しめるが、「カルチャーショック」がやってきてそのムードが一変、心理的にどん底状態となり、やがてそこから段階を経て這い上がって行って適応していく、というものです。こちらの↓図がとてもわかりやすいです。

 

「カルチャーショックと異文化適応のプロセス」

by 名古屋大学 国際教育交流センター アドバイジング部門

 

必ずしもこの図通りの適応過程を全員が辿るわけではもちろんありません。単なる1つのモデルです。

それでもこのグラフのように、あまり異文化に直に触れたことのない人間が異文化を経験すると、最初はいいのですが、後からだんだんとかなりのストレスを感じる状態になることはよくあるはずです。

そして、これを克服して適応していくのは結構大変です。

また、文化だけでなく人種や性別など、様々な「違い」を理由に差別の歴史と現実があるのは事実です。

つまり、人間の文化や言語の違いって、当然ですが人間社会を分断しているんですよね。

せっかく1つの地球に住んでいるのに、意思の疎通も難しい、というわけです。

でも英語や、その他知りたい国の言語ができれば、その言葉を話す人々のことを、もっともっと直に知ることができて、感動が確実に増えます。人間ですから生活していれば嫌なこともたくさん経験しますが、膨大な量の英語の情報源の中には、本当に感動できる人の話、そして面白いな、と思う話が多いです。

これってものすごく得した気分になれることじゃないかな、と思います。

違いは表面的なもので、底の方には普遍的な人間性がある、理解しあえる―という可能性を感じられるときって、とても開放的で前向きな気分になれるので私は大好きです。

個人的には、これこそ外国語を学ぶ意義じゃないかなと思います。

 

今回は私が偶然耳にして興味をもった話を紹介したいと思います。

「21歳の時、ビートルズのアメリカ・ツアーに同行するオファーを受けたレポーターの話」

このインタビューに登場するLarry Kane氏というレポーターは、苦労もしていて、若いころからジャーナリストとして働いていたようです。その彼がたまたま、アメリカツアーにやってくるビートルズにインタビューを申し込んだら、ツアーに同行というお誘いを受けた、という話。

特に、インタビュー後半のエピソードで当時のアメリカ人種隔離政策のことが出てきて聞かせます。

(自分で聞いて理解したい方は以下は読まないでください!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そのころはコンサートでも「人種隔離」(黒人と白人の観客は別々の席にする)が普通だったのですね。アジア系も黒人側だったのかな?

あるスタジアムでのコンサート前、そこでもいつものように人種隔離した方がよいとビートルズに告げたところ、ビートルズ側からそれはおかしいといわれ、結局隔離せずにコンサートは行われたこと。

それがどれだけ観客の1人の黒人のファンに影響があったのか。

また、Larry Kane氏によると、ビートルズに対してアメリカの報道陣が失礼だったこと。

そんなエピソードがあって、興味深く聞き通せます。

公民権運動が盛り上がってくるころのアメリカの、激動の時代の雰囲気が少しわかります。

 

人気上昇中のインド系スタンダップコメディアン、Hari Kondaboluさん

 

 

London School of Economicsで人権学の修士号も取得しているというコメディアン(アメリカのコメディアンには高学歴の人が多いのでこれは特筆すべきことというほどでもありません、念のため)、Hari Kondabolu氏のインタビュー。

インド系移民の2世で、お母さんのネタも多いけれど、インドアクセントではやらないポリシーだそうです。

彼の英語もとても聞きやすいので、彼のスタンダップコメディそのものもお勧めです。

(以下も、自分で聞いてみたい人は見ないように!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アクセントは自虐的というだけでなく、アクセントを笑うというのは結局アクセントのある人を下に見ていることですよね。だから彼のスタンスは非常に新鮮。やっぱり人権学学んだ人だからならではの新しい切り口といえるかもしれません。

そして人種のダイナミックスに関する鋭いコメント。

“white people” というだけで彼らは面白くないと思うことがあると言っています。
なぜなら自分がethnic groupだとは思ってないからです。

そして、アジア系スタンダップコメディアンのパイオニアといえるMargaret Cho氏は、母親のことをアクセントつきでやるけど、好きだとコメントしてます。

 

 

 

 

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