手軽にできる、グローバル教育の代表的なアクティビティで、 協力について深く考えさせられます。
日本では、日本にグローバル教育を広めたDavid Selby氏と Graham Pike氏による “Global Teacher, Global Learner” ( 『地球市民を育む学習』明石書店 1997年) の中で紹介されたのが最初かと思われます。
英語ではオンライン上で様々なバージョンの正方形や円形を使用したアクティビティが紹介されています。
準備するもの
- 5インチ×5インチ程度の大きさの正方形の厚紙を下の「協力の正方形サンプル」のように切ったもの(5枚・5種類)を5人グループに1組。( 例:参加者が10人だったら2組必要。 )
- 同じアルファベットのピースをまとめてAからEまでの5つのセットを作る(封筒などに分けて入れておくとよい。アルファベットは見えても関係ないので消さなくてよい)
- 5人の1グループが周りに座れる広さのある机の上のようなスペース×グループの数
やり方
- グループの参加者1人1人に封筒を配ります。
- このアクティビティの目的が「同じ大きさの正方形を5つ作ること」だと伝えます。
- 大事なルールは2つ。
「口でも、動作でもコミュニケーションをとってはいけない」ということと、「参加者同士が直接、互いにピースを交換してはいけない」ということです。
そのかわり、自分がいらないピースを机の真ん中に出すことはできます。
- 以上の説明の後、作業を開始してもらいます。
振り返り
作業の間に、フラストレーションや失望、嫉妬などの感情が沸き上がるかもしれません。
時間が経つにつれ、一人ではなく、他人と協力することで目的を達成することができることに気づく瞬間が訪れます。
どうして最初はそうすることが難しかったのか、協力とは何か、などの議論につなげていきます。
協力の正方形サンプル
注意!下のファイルをダウンロードしてそのままの大きさで印刷すると巨大になるため、必要に応じて大きさを調整してください。そうでなければ、以下の線を参考に、正方形を先に用意して自分で線を引いて切ってください。
出典:D. Selby & G. Pike, “Global Teacher, Global Learner,” “Broken Squares” “Five Squares” など多数