アメリカで子育て

アメリカの子育ての三大トレンドで英語を学ぼう!

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いまどき、アメリカのことをひとくくりにして断言する言い方は、徐々に減ってきているとは思います。

それでも日本と比較して「アメリカではこうなのに、日本ではこうだ!」と言い切ってしまう文章はあちこちで見かけます。

特に気になるのはアメリカの学校についての意見。

アメリカの公立の教育は、基本的に日本のように文科省のような「お上」主導ではありません。

もちろん様々な基準はありますが、州や学区、さらには学区内の学校、極端な時には隣の教室でも、やっていることが違います。

だから「アメリカでは~」といっていることは、自分の地域限定のことが多いです。

育児・子育ての話題でも、そうやって日本とアメリカを比較することが多いんじゃないでしょうか。

確かにある程度は単純化しないと議論にならないこともあるかもしれませんが、それではかなり表層的な話になります。

アメリカの子育てにも今はいろいろな考え方が出てきてます。

アメリカの育児で昔からの主流といわれるのはスポック博士(Dr. Spock)。

これは授乳はミルクで、あげるのは何時間おきと決まっていて泣いても関係なし、赤ちゃんの部屋は母親とも必ず別、といった育児法で、こちらも確かに健在です。

でももっと新しい、それに対抗する流れもあり、それはシアーズ博士(Dr.Sears) のattachment parentingといわれるもの。

最も、新しいと言ってもこれももう、何十年も前からありますが…

母乳を赤ちゃんが欲しがったときに欲しいだけあげる、添い寝もある程度奨励していますが、これもかなり一般的です。

Parents Do What’s Right for Them, Not for the Kids

いろいろな考えがあるので、自分が共感できる立場で書かれた子育て系ブログや読み物を英語で読んだら、英語を学びたい子育て中のママ向け英語リーディング素材としてぴったりじゃないかと思います。

そこで3つのトレンドを代表するサイト・記事を紹介します。

タイガー・マザー
by エイミー・チュア(Amy Chua)

アメリカではもうずいぶん前の出来事になってしまいますが、まずはタイガー・マザー(tiger mother)が全米で論争を引き起こすきっかけとなったWall Street Journalの「中国系の母親が優れている理由」という記事。

Tiger Mother (もっとカジュアルにTiger Momという方が普通)ことAmy Chua氏は、その後もたくさんの過激な子育て論を発信していました。

名門Yale大学の教授なのに、知的とは思えない議論になっているような気がして残念ですが、こういう議論を英語で追うとかなり勉強になると思います。

ちなみに、彼女が娘たちに言い渡していたという、決して破ってはいけない家庭ルールが厳しいと有名ですが、これです。↓

– attend a sleepover
– have a playdate
– be in a school play
– complain about not being in a school play
– watch TV or play computer games
– choose their own extracurricular activities
– get any grade less than an A
– not be the #1 student in every subject except gym and drama
– play any instrument other than the piano or violin
– not play the piano or violin.

確かに極端ですが、重要なのは彼女の娘さんたちはこれらに耐えられる能力・気力が本当にあり、写真などで見る限り今も燃え尽きることなく大変立派に成長していることでしょう。ピアノもバイオリンも嫌いにもならず、達人になってます。素直にすごいと思います。

Tiger Mom’s Tough Love Worked! Five years after Amy Chua published her ‘Battle Hymn’, her Ivy League-educated kids are proof the strict upbringing pays off (and both say they plan to raise their children the same way)

「タイガー・ママの厳しい愛情が結実!「タイガー・マザー」出版から5年、エイミー・チュアの娘たちはハーバードで教育を受け、厳しい教育の効果を証明(そして娘二人も同じように自分の子どもを育てるとのこと)

長ーいタイトルでびっくりですが、この話題、イギリスでもよく取り上げられているところを見ると、エイミー・チュアの目的は達せられてますね。厳しい教育(体罰は除く)も、本当の愛情に支えられていれば実らないことはないのかもしれない、などと思わされてしまいます。

イルカ式子育て
by Dr. シーミー・カン (Shimi Kang)

こちらのイルカ式子育て (Dolphin Way, Dolphin Parenting) は日本語ではほとんど紹介されてないようですが、エイミー・チュアと似た境遇だった(インド系移民の子どもでハーバード大学卒業)けれども家庭環境は全く違ったというシーミー・カンが提唱する、タイガー・マザーではない子育てです。こちらが彼女のウェブサイトです。

彼女によるとイルカ式はタイガー方式の真逆ではないそうです。タイガーの真逆はルールもなにもない、何でも許すグニャグニャ式ということになるだろうからクラゲ(jellyfish)ではないかと。(いや、それは子育てのタイプ??ではないような・・・まあいいか)

イルカ式ではルールはあるけれども交渉可能、そして子どもに期待はするけれど子どもと話し合うことも可能、という普通にまっとうな北米?式(彼女はカナダ人)子育てといえるものです。バランスが大事だと強調します。

「海生哺乳類からの子育てアドバイス、イルカ式子育て」

彼女は精神科医で、タイガー式がうまくいかなかった結果精神異常をきたした子どもを数多くみてきたそうですので説得力はあり、知性派ですね。

彼女のTEDxトークもあります。話し方がゆっくりなので、リスニングにもよいかもしれません。

 ハンズフリー・ママ (Hands Free Mama)
by レイチェル・スタッフォード(Rachel Stafford)

この子育て方式の提唱者、レイチェル・メイシー・スタッフォード(Rachel Macy Stafford)も日本語で紹介されていないと思います。

子育て中の英語学習にはかなりおすすめです。

まずブログ、読ませます。情に訴える文章が書ける人で詩的な文章も多い。泣ける話も多い。

感情移入できる人多いと思います。これ、語学の勉強にはかなり重要なことです。

本も書いていますが、ブログ Hands Free Mama も各記事が長くてまとまっているので読みやすいと思います。

彼女も娘2人の母親です。子育てで大変なのに、外でも完ぺきな母親になろうとするあまり、自分の義務やつきあいを優先することになった結果、自分も家族も幸せを失っていること、また子どもに精神障害の兆候が出ていることに気づきます。そしてまず子どもの心と真正面に向き合っていこうとし、その変化の過程やそこで得た経験をつづっています。とにかく子どもを愛しているなら、子どもとどう向き合ったらお互いそれをわかりあえるのかを真摯に考えている。

文学好きの著者のため、文章は長く、結論だけ求める人には向きませんが、文章を楽しめる人にはおすすめです。様々なジャンルの本の引用もほとんど毎回あるので、英語の読書の幅を広げることもできそうです。

「家の中にいるいじめっ子」

なんて、親として経験ある人は多いはず。泣けますよー。

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