アメリカの高校生の大学進学情報を集める方法 

アメリカで大学進学の参考になる情報とは

最近、アメリカの高校ランキングや、それ以前に大切なこと について
少し記事を書いてきました。

それというのも今の時期、中学、高校とどんどん成長していく子供を前に
「アメリカの大学進学のために、何をしたらいいんだろう…」と
頭を抱えているアメリカ在住家庭も多いのではないかと思ったからです。

私自身、日本人・アジア系が多いカリフォルニア州在住とはいえ、
人口10万人以下の、周囲を畑に囲まれた片田舎に住んでいるということもあり、
また第二子が生まれるまでは毎年のように引っ越しをしていたこともあり、
特に長女(第一子)の義務教育期間には 一体何をしたらいいのか今一つよくわからず、
はっきり言って五里霧中状態でした。

子供達は隣町にある補習校に通っていたので、そこで少し情報は得られたのですが
子育ての方針も、親のバックグラウンドも、そして子供たちの趣味や性格も異なるご家庭の話です。

大変参考にはなっても、「霧が晴れてきて視界が開けた」気分になることは
なかなかありませんでした。

でも研究や調査、翻訳をやっていたので、資料を集めることは好きでしたから
いつもいろいろな情報を探してはいました。

今振り返ってみて、参考になったことを書いておきたいと思います。

(一般的と思われる方法についてはとりあえず、割愛します。)

それは、ずばり、地元の高校生の進路・進学先の情報です。

高校生の進路・進学先情報


まず、5月末から6月の学年末のこの時期に 必ず出回るものに、

高校の卒業(予定)生の進路リスト や、

もらった奨学金・褒章のリスト

があります。

各高校の公式ウェブサイトで発表されたり、地元紙にも掲載されたりすることが多いです。

これが、実は参考になるのです。

ランキング1位の高校から合格者の多い大学リスト

例えば、本サイトでも紹介したアメリカの高校ランキング1位のThomas Jefferson High Schoolのサイトを探すと、だれがどこに入ったかまでは、すぐには見つかりませんでしたが

生徒6人以上が合格した主な大学のリスト

というのはありました。

これをみると、この高校からどんな大学に出願する生徒が多いのか、
そして実際に、どんな大学から合格通知をもらっているのか

ということが分かります。

さすが全米1位だけあって、下のような超有名大学が並んでいます。
また、近くの大規模州立大学も もれなく入っている感じです。
合格者が少なかった大学も入れれば、全米大学ランキング上位はかなりカバーされてしまうのではないかとも思われます。

でも想像したよりもいろいろな、日本人にはあまり名の知られていない大学名も
入っているのではないでしょうか。

Duke University
Harvard University
Pennsylvania State University-Main Campus
The University of Texas at Austin
Georgetown University
Massachusetts Institute of Technology
Virginia Commonwealth University
University of California-Berkeley
University of Pittsburgh-Pittsburgh Campus
George Mason University
Purdue University-Main Campus
University of Illinois at Urbana-Champaign
Carnegie Mellon University
Cornell University
University of Chicago
Virginia Polytechnic Institute and State University
University of Maryland-College Park
University of Michigan-Ann Arbor
University of Virginia-Main Campus
College of William and Mar

 

地元の新聞や高校の新聞には、卒業生の名前入りで
秋からどこに行くのかが掲載されることもよくあります。

奨学金や褒章 をリストにしたものも、どこかにあることも多いと思います。

もちろん、その高校に入って、そのような大学に進学する生徒と同じ活動をすれば
同じような大学に進学できる ということは、

残念ながら ない

のですが、その高校の先輩がいる大学がどこか分かれば、
そしてその先輩のプロフィールが少しでも分かれば
自分の子供の可能性を考えやすくなるのではないかと思います。

こちらで学校生活を送ってこなかった、アメリカの大学の名前も
ハーバードとスタンフォードとMITぐらいしか知らない という人には、
どんな大学に出願する生徒が多いのかを知るだけでも参考になると思います。

 

合格大学リストを見る時の注意点

ただこのリストを見る時に 注意しなければいけないのは
どんなに優秀な高校生でも、多くの大学に出願することが多いので、
1人で何校もの大学に合格する人も多い ということです。

よく使われている大学出願方法は、志望大学を

①滑り止め、②合格圏、そして③目標校 

の3種類に分けて、複数校に出願するというもの。

日本で大学受験をするときにも、同じ考え方をすると思います。

ですから、できればその高校でごく普通にがんばった高校生、
どちらかというといわゆる、なんでもできるスーパー高校生ではない人
どんな進路を選んでいるのかが分かると
具体的にイメージしやすくなると思います。

あまりにも当たり前ですが
スーパー高校生でなくても、大学に進学することはできます。
またスーパー高校生だと思っていた人が、割と普通の大学に行くこともよくあります。

(勝手にスーパー高校生だと思っていただけかもしれませんが…)

アメリカではさらに、4年生の大学に入らなくても、地元のコミカレに通って3年時に
州立大学にトランスファーするという手もあります。

先生も、近所の人も含め、それもいいね! 
自分もコミカレ行って良かったよ!
という雰囲気のところも多いので
心配し過ぎる必要はないのです。

アメリカ大学進学で親ができること

アメリカで親が大学進学で手伝えることは、主に

本人が納得する道を本人がみつける。

そのための手伝いをする。

の2点だと思います。


だから、卒業生全員の進路が掲載されているリストや、
日々いろいろな活動をする、現役の高校生のプロフィールが分かるような
情報が役に立ちます。

 

「スーパー高校生」じゃない普通の高校生の情報を得る方法は、
他にもあります。

長くなってきたのでこれはまた別に書きたいと思います。

 

 

 

 

 

 

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