英語で読むQuoraのおすすめ回答3選【子育て】

以前こちらでも紹介した、英語学習にも役立つ英語版Quora。

Quora(クオラ・クオーラ)って何?という方はこちらをどうぞ。


簡単に説明すると、米カリフォルニア州のシリコンバレーで生まれた、実名使用を原則とした知識共有目的のSNSです。
米国の前大統領オバマ氏やカナダのトルドー現首相など、著名人も参加しています。

自分の興味があるトピック(英語ではFeed)を選ぶと、それに関する質問で話題になっているものを、お知らせメールで受け取るように設定できます。

英語版でトピックを購読すれば、質問はそれほど長くないので自分を英語モードに持っていくのにも最適。

トピックを自分で選んでいるので、興味を惹かれる質問が必ず一つや二つ、見つかります。

Quoraの売りは、有名人やその業界の大物が回答をしていることといわれますが、実は一般の人の、共感を呼ぶ回答が上位表示されることも多いです。
うそや飾り立てのない回答は、時にとても強力なメッセージを秘めています。

最近、興味をひかれる質問をいくつか目についたので、その質問と回答の要約をシェアします。
興味があったら是非原文をどうぞ。

ちなみにここの日本語はもん吉の意訳・概訳で、精密な翻訳ではありません。

日本語版Quoraには英語版から翻訳した名回答も入っていますが、私にはかなり読みにくいです。

でも、興味を惹かれたら、その原文を読んでみる気になるかもしれないので英語学習の意欲は掻き立てられる可能性があるかも?!

 

「高校生が大学を選ぶときに犯してしまう最大の過ちとは?」

この質問、

“What’s the biggest mistake a high school graduate can make when choosing a university?”

への回答はDiana Dubrawskyさんのものが秀逸でした。

彼女の回答は簡潔。「実際の大学の費用をよく考えず、マーケティングに踊らされて選ぶこと」と言い切っています。

アメリカ在住の高校生の親ならわかると思うのですが、自分の子どもが大学入学のための共通テスト(SATやACTなど)を受けた結果が届くころから、実に様々な大学からダイレクトメールが届くのです。
豪華なカラーパンフレット入りのものも多いです。

中には結構な有名大学もあります。

志願者を一人でも増やし、倍率を上げ、ランキングを高くしようという努力の表れです。
ほぼ単なるマーケティングが目的です。
だから、入学できる可能性がほとんどないような学生にも、有名大学からお知らせが届くこともよくあります。
特にシ○○大学、有名です。

彼女は大学生の子どもがいるようなので50代前後かと思うのですが、自分の親の世代は学生ローンなど組まず、自分の親が資金を出すか、それが無理なら自分で州立大学や奨学金を利用すれば大学に行けたといいます。
ジムとか競技場とか、キャンパスとかの設備を楽しむために莫大なお金を使うのではなく、ちゃんと勉強できて、お金を借りなければいけないようなところではない大学にどこでもいいからまず行けばいいのだ、と言い切ってます。

ちなみに彼女はユダヤ系で、ホームスクールでお子さんを育てたごく一般人の様子。

他にも大量の回答をされているようですが、この質問への回答はよく読まれています。

「無神論者へ:自分の5歳の子どもが死ぬ運命にあるとき、『私が死んだら天国に行ける?』と聞かれたらどう答えますか?」

Atheists: your five-year-old daughter is on her deathbed and asks, “Will I go to Heaven when I die?” How do you reply?

というこの質問には、Cecelia Smithさんが回答しています。

やはりアメリカ在住の彼女、職業としてピエロをしていた時期があるそうです。


結構人気があって、子どもの誕生日パーティやイベントに呼ばれていたようです。

彼女はある時、以前誕生日会で出会った子どもの一人の親に、病院に来てくれと言われます。病院訪問は時々ボランティアでやっていたという彼女。

ですが病院訪問に初めて呼ばれて行ってみると、親からその子が病に侵され、もう来年の誕生日会はできない状況だといわれます。

また入室する前に、子どもは自分が死ぬとはわかっていないといわれます。

面会中の20分程度、楽しい会話をした後、別れるときにその子に「また会える?」と聞かれます。

ピエロの彼女はうそをつきます。「もちろん、今度の誕生日会で会えるよ」と。
でも女の子は言うのです。

「ちがうの。私、次の誕生日は迎えられないから、天国で会えるか、っていう意味で聞いたの」と。

子どもは自分が死ぬことをわかっていたのです。
さて、Ceceliaさんは何と答えたでしょう。

このやり取り、是非英語で読んでください。

「目に見えてわかる身体障がいを抱えている人に質問です。見知らぬ3歳児が、あなたの状態について声に出して親に質問したとします。親は何と答えたらよいと思いますか?」

If you are visibly disfigured or disabled and a random three-year-old loudly asks their parent(s) about you, what would you prefer the response of the parent(s) to be?

これも上と同じCecelia Smithさんが回答しています。
彼女は両足が切断されているそうです。

それで実際に自身が、小さい子どもに「ママ!この人足がない!」と大声でいわれるという事態に遭遇したそうです。

ママは謝って、自分の方に来るように言うしかないですね。
でも好奇心旺盛な子どもはそれで飽き足らず、Ceceliaさんに質問してきます。

「足はどこにいっちゃったの?」 事故に遭ったのよ。

「また生えてくる?」  いいえ。でも車いすがあるから大丈夫。

「車いすはどれぐらい速いスピード出せるの?」  じゃあ、競争しようか?

「でもダンスは踊れないね」 確かに。でも手をつないでダンスしてくれたらリズムに乗ることはできるよ。
・・・

ママは、もう一人の小さい子を抱いて、やりとりをみていたようです。


そしてCeceliaさんは誰も責めていません。

ただ幼い子どもと交流できた方が、「だまってこっちに来なさい」と教えるよりよっぽどよい、と言います。


なぜなら、親がそのように言うということは、親が子どもに「障がい者とは交流するな」と教えていることになるからだというのです。

It takes a village to raise a child. 

(子ども一人を育てるには村が必要だ)

とはよく使われる表現ですが、子育てには様々な人との交流ができる場が必要だということを改めて認識させられ、はっとさせられる回答でした。

 

Quoraの参加者も、いろいろだと思いますが、優しさが感じられる回答が多いと思います。また気になる回答があったら紹介していきます。

 

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