コロナ禍の子どもとの過ごし方 よかったことベスト10(2)

こちらは前回の投稿↓の続きです。

 

パンデミックが終わったときに目に見えるような目標を考えた。

結局子どもは、未来そのもの。

「いま、ここ」に生きている子どもですが、未来に目を向けることが大切だということも、分かってきます。

もちろん、子どもにも、年齢にもよるとは思います。

うちでは「これを毎日続けていたら、パンデミックが終わるころにはきっとこんなになれるかも」というように言える、具体的でわかりやすいことを見つけて、折に触れて伝えました。

彼女はちょうど今から1年ほど前にドラムを習い始めました。

割と好きなようなので、ロックダウン前にたまたま、中古で電子ドラムを手に入れていました。

でも、いくら好きでも、家の中で一人でたたいているだけではやる気が出なくなってきたりしていました。

そこで評判のよい練習本を買って、「これで毎日練習していったら、コロナが終わるころにはずっとうまくなっているかもね」などと言って「釣り」ました。

あとはYouTubeで、子どもや若手のドラマーの動画を見つけて、見せるようにしたり。

彼女の場合、ドラムがかっこいい、いわゆる「クラシックロック」のメロディーは古臭く聞こえて、曲自体があまり好きではないらしく、でも好きな曲にはあまりちゃんとしたドラムが入っていない、というジレンマがありました。

ただ自分の好きな曲をたたいていれば、上達するという意見もあるでしょうが、それだけではうまくいかないこともありますね。

オンライン・レッスンも、「オンライン授業疲れ」がみえた夏休みには、一旦お休みにしましたが、秋になり、多少いやそうでしたがもう一度、レッスンに挑戦させました。

何かしら続けることは、きっと励みになると思ったからです。

今は少しずつ、うまくなることが嬉しいようで、細々とですが続いています。

歌でもいいですし、スポーツ、あるいはお手伝いのスキルでもいいと思います。

がんばることが増えすぎると、大変ですが、お手伝いでも、皮むきができるようになったらその次は米とぎ、そしてみそ汁の出汁とり、…とどんどんできるようにしていくと、「全部一人でできることがどれぐらい増えるか」と考えれば、楽しい目標になると思います。

 

毎月、お楽しみのパッケージが届くようにした。

クラフト好きの娘はたまたま、前のホリデーシーズンに欲しがったので毎月届くクラフト・キットのメンバーになっていました。

このような↓、UVレジンを利用したクラフト・キットを送ってもらっていました。

 

 

でもホリデーシーズン後は、彼女の誕生日の月だけ送ってもらって、後は解約しようと思っていました。

ところがこのロックダウン。その当初はもちろん、配送が遅れたりもしました。

何せシンガポールの会社で、工場がある中国本土の生産ラインが滞っていたようです。

それでも辛抱強く待ってみると、きちんと届くことが判明。

何かあったときも、問い合わせをしたらきちんと返信もありました。

また彼女も楽しみにしているようだったので、途中で解約する予定を変更。しばらく続けました。

ただ、このウェブサイトは少々、分かりにくいので、皆さんにおすすめするわけではありません…。

毎月自分宛てに何かが届く、ということはイベントの少ない生活には良かったと思います。

読書三昧を徹底的に奨励した。

娘は以前から割と読書好きでしたが、夢中になって読む英語の本はそれほど多くはなかったので、パンデミックの夏は読書を全力で推進しました。

特に最初はオーディオブックを奨励したのは良かったかなと思います。図書館のオーディオサービスも片っ端からチェックしました。

プレティーンの女子に受けそうなラジオドラマ・シリーズを見つけたり。

最近はポッドキャストが充実しているので、子ども向けのものも結構あります。

ポッドキャスト専用のサーチエンジンもありました。

 

 

図書館のオーディオブックは、数が限られてはいましたが、人気シリーズはかなりそろっていて、予約(hold)をかけておくと結構、すぐ順番が回ってきました。

電子ブックでも借りることができたので、いろいろ試したところ、気に入ったシリーズもいくつか見つかりました。

似たようなジャンルの本が多いですが、まあ、多くを望まないことにしてます。

本が苦手な子も、オーディオブックならハードルが下がることもあると思います。

図書館の徹底利用は、とにかくおすすめです。

「宇宙」や「太古の時代」のことなど、スケールが大きめのテーマについて学べる動画やサイトに誘導した。

たまたま、今年は火星探査機が打ち上げられたり、クルードラゴンの打ち上げもあったりと、宇宙関係の話題も豊富な年です。

JALの機内で放映されていたという、大西卓也宇宙飛行士が撮影したきれいな、普段目にしないような地球を上から見た画像紹介の動画なども、宇宙の広さ、不思議さを感じさせてくれました。

「せいめいのれきし」などの絵本も、地球の歴史の長さを考えたら、人間の歴史がいかに小さいかを考えさせてくれます。

現実がなかなか思い通りにならないとき、一時的な現実逃避はいいのではないかな、と思いました。

小さなボランティアを考えてやらせた。

これは高校生の息子についてですが、小さなボランティア活動を考えて、やらせました。

自ら見つけてほしいのは山々ですが、ほうっておいたらなかなか進まないのです。

それで私からあれこれ提案し、お友達の小さい息子さんにオンラインでチューターをするという活動を提案。

たまたま興味を持ってくださったご家庭も見つかり、週1回ぐらい割と楽しそうにチューター活動をしています。

腰が重いティーンエージャーには、無理やりでもやらせることも、必要かなと思います。

 

まとめ

やらなくてもよかったかな、ということには、いくつか参加させた、オンラインのサマーキャンプがあります。

悪くはなかったのですが、よさそうだと思って参加させても、レクチャー中心で聞いている時間が長く、うちの子にとってはそれほど楽しくない内容だったりと、当たりはずれも大きかったです。

でも、やってみなければわかりませんし、いろいろと試したことは無駄ではなかったかな、と思います。

ロックダウンという、今までに経験のない事態に直面してみて、これまでの経験や、アドバイスも、それほど役に立たないと思えた時期もありました。

何を読んでも、聞いてもいまいち心に響かないというか。

でもとにかく困ったときには人に聞いてみる・お願いしてみる、思い切って何でもトライしてみる、といったことはやはり、基本でした。

こういうことは、特にアメリカで生活していく上では大事なことなんじゃないか、そしてこのような事態の中では、ますます大事なのかもしれない、などとも感じているこの頃です。

アメリカの学校でも、困ったときや問題があったとき、結局は然るべき人に然るべき形でお尋ねすると、解決につながったりするものです。

これについてはまた、機会があったら書いてみたいと思います。

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