「安全」な街デービスでも夜の一人歩きは危険
日本語メディアではまったく、話題にもなっていなかったようですが
2023年4月末~5月にかけて、カリフォルニア州デービスでは連続殺人事件が発生していました。
1週間余りの間に大型の刃物で2人が殺害され、1人は生きのびたとのことですが、
犯人と思われる人が見つかるまで、普段の平和な大学町とは違った雰囲気の中で
過ごした人も多かったのではないでしょうか。
犯行現場が公園近くや町中だったので、警察や学校からも注意喚起があり、
犯人が逃走中の間、一般市民は犯人がどこに潜んでいるのかと心配になりました。
デービスが凶悪犯罪で全国ニュースになるなんて、それ自体がニュースでした。
警察もパトロールを強化し、ファーマーズマーケットを初め、
夕方のイベントも中止になるものが多かったです。
さすがに外出禁止令は出ませんでしたが、
何しろデービスには公園を通って町中を回ることができる
グリーンベルト=散歩・自転車専用道が整備されていて、
どこに人がかくれていても、野宿していても分からないかも…
と思われる場所が結構、たくさんあります。
要するに田舎 なのですが、散歩道といっても
小型車ならいくらでも走れるようなゆったりした道幅で、
こんなところ↓の右側の木のフェンスのすぐわきには
普通の家(といっても公園脇は立派な家が多い)が建っているかと思えば
この道の左側は川(水路)になっていてその向こう側には厩があったりします。
ヤギもいます。
世界どこでも、夜は一人で出歩かないというのは
犯罪に巻き込まれないための大原則だと思います。
もちろん、時にはそれが難しいこともあるわけで、
今回改めて家族と自分、そして大切な人たちの安全について
ときどき対策をアップデートすることはとても大事だと思いました。
デービスの治安についてはこちらの記事にも書いています。
上の記事でも紹介した以下のサイトによると、デービスでは犯罪率は低く、アメリカの町としてはとても安全といえますが、ここ数年で窃盗などの被害は増加しています。
アメリカの他の都市の犯罪率については、FBIのサイトが見やすくて便利です。
安全対策1・アラート(警戒情報)をチェック・登録する
学齢期のお子さんがいるご家庭では、
学区や学校から、安全に関する緊急連絡が電話・テキスト(SMS)・メールで入ります。
学区外の情報については、
市の情報ウェブサイト、TwitterやFacebookページ
を利用することができます。
更に郡(County)のAlert Systemに登録するとプッシュ通知が来ます。
大都市だと市のシステムもあるかもしれません。
当然、日常生活に支障が出るほど気にする必要はないのですが、
何かあったとき、確認できる方法を確立しておくと慌てなくて良いと思います。
この辺りではほかにも森林火災や洪水の情報も必要になることがあります。
そのような時にも、市や郡の情報は役立ちます。
デービス市の消防署のTwitterフォローはしておいた方がいいでしょう。
また、普段から水や食料は1週間分ぐらい確保しておきたいものです。
安全対策2・緊急時の警察への連絡方法を練習しておく
アメリカなら911押すだけでしょ、と思ったあなた。
甘いです。
自分のスマホにはロックがかけてある人も多いはず。
本当の緊急事態にそんなの解除している暇、ありますか??
ロック解除画面にEmergencyボタンも出ます。
でも、スマホで「緊急時の設定」をしておくと、すぐ911に連絡できます。
特に、電源ボタンを5回押すと、911してくれる機能があります。
設定 から 緊急連絡・安全関連のところに行って、設定しておきましょう。
- iPhone:
Settings ⇒ Emergency SOS ⇒ Call with 5 Presses をオンにする
- Android:
Settings ⇒ Safety & Emergency ⇒ Emergency SOS ⇒ Use Emergency SOS をオンにする