ヨーロッパの多言語子育てアプローチ

日本で、海外で子育てをがんばっているみなさま、お疲れ様です。

初めてご訪問くださったみなさまへ:ご訪問ありがとうございます。コラムをテーマ別に整理した、上メニュー欄の「このサイトについて」の下、「テーマ別おすすめ記事」もご参照ください。

世界の言語数

このサイトやパンフレットで、バイリンガル子育ては長い旅で、思っているよりずっと多くの条件によって変わってくるのではないか、としつこく言い続けてきました。

学会でもFamily Language Policy、つまり家族の言語方針がどのように形成されていくのかなどに焦点を当てた研究が増えているようです。

以前、地元でワークショップを行った時、参加者の方に聞いてみたこともあるのですが、
世界には何か国語が存在するか知ってますか?

即答できますか?

 

できれば、すぐググらずに

だいたいの数を予想してみてください。

 

 

 

数百?  数千❔  万??

 

 

数え方にもよりますが、現在は6500ぐらいとされていることが多いようです。

私が大学生だった数十年前、言語学の千野栄一教授からは7000~1万と教わった気がします。

でも、多く話されているのはその中のわずか、10か国語ぐらい。

いくつもの言語の話者が最後の一人になり、どんどん消えて行っているのです。

日本も人口が減っていますから 努力をしないとこれからはどんどん、話者が減っていくかもしれません。

日本語の素晴らしい文章は、これまで膨大な量が蓄積されているので 「絶滅」してしまう恐れはないと思いますが
魅力的な言葉の使い手が育っていかなくなったら寂しい限りです。

そう考えると、バイリンガル子育ても含め、言語を維持する活動は改めて、貴重なものだと思えてくる気がします。

ヨーロッパの多言語子育て支援

言葉を知るということは、その言語の表す世界観を共有するということ。

言語が多様なヨーロッパでは、やはり、英語を優位とするような国際化の流れには抵抗する流れも見えます。

おそらくそのようなことも背景にあって、多言語子育て家庭を支援するこのような↓冊子も作成されているのではないでしょうか。

 

 

一方アメリカでは、残念ながらバイリンガルや多言語を奨励しない環境も存在します。

下のコラムにもありましたが、世界を見渡せばバイリンガル・マルチリンガルが日常に溶け込んでいる社会も多くあります。

バイリンガル子育てを続けるには、親が一人でがんばり過ぎず、応援の輪を広げ、よいバランスを保っていくことがとても重要だと思います。

バイリンガル・海外での子育て相談でも、事前にシートをお送りし、まず、自分の思いや状況を整理していただき、目の前のお子さんとどう向き合うかに重点を当てて、考えていきます。

もし悩んで、袋小路に迷い込んでいたらどうぞ、ご連絡ください。

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