アメリカでの学歴と収入の関係

英語学習におすすめのQuora

Quoraで自分の興味ある分野を登録しておくと、メールでアップデートが来て、英語を読む動機づけになるのでおすすめだということは、以前から書いています。

アメリカの子育てがテーマになっているQuoraポストも紹介したことがありました。

今回は「学歴がなくて高収入な人、いますか?どんな仕事をしているのですか?」という質問が出ていた時、色々な回答があって興味深かったので、そのあたりのことについて書いてみようと思います。

回答者は何人もいたのですが、「高収入」の定義はまず、「六桁(6-figure)」が一つの水準として使われていました。六桁というのは10万ですがもちろん10万ドル。

6-figure jobというように使われますが、これは要するに10万ドル~99万9999ドルぐらい稼げる職業、ということです。

最近は為替相場の影響もあって、円換算すると1400万円以上になってしまいますが、物価を考えると年収で1000万円以上ということになるでしょうか。

大学に行かなくてもできる高収入の仕事

 

自分が読んでいたオリジナルのスレッドが見つからないのですが、似たようなスレッドはたくさんあります。

私が読んだスレッドの回答者の中には、大学に行かなかったけれど、高校卒業後、色々な仕事をやってきて、今自分の収入に満足しているという人が何人もいました。

最初の仕事として挙げられていたのは、車の整備士(アメリカでは車関係の仕事は多そうです)、建設、商売、などなど。

そして、その後は建設や石油関係の業界で、必要な資格を取り、ステップアップしていったということです。

日本でも、できる仕事をいろいろやってみてから、このような方向で何かをしたらいいのではないかと分かってから、あまり年齢を気にせずに大学に戻るなり、資格を取るなりする人が増えると良さそうだなと思いました。

ただ、この「ステップアップしていった」というのがポイントかなとも思います。

回答の書き方をみると、こういう人々は大学に行っていなくても将来、社会の中で仕事をしていくぞ!という気力にあふれていたのではないかなとも思えます。

またある回答者は、高収入ではありませんでした。
ただ家庭が貧しく、学生ローンを組んで大学に行かなければならなかったが、大学を出ても自分に合った仕事がなくて、今は大学に行ったことを後悔しているということを書いていました。

大学ぐらい行かなければだめだという、周囲の声に押されて大学に行ってしまった、という思いが強く出ている回答でした。

大学に行って何を学ぶか、どんな出会いがあるか、それを生かせるか。

学生ローンは適切なのか。ほかに奨学金をもらえる方法はなかったのか。

そういう様々なことが分からないので、何とも言えませんが、やはり大学以上になると、自分が納得した上で進んでいけたほうが良いのだなと思います。

また、これらの回答者の性別・人種をみると、たまたまかもしれませんが男性で、白人が多いようでした。

前にも書きましたが、構造的人種差別の残る社会(ほとんどすべての社会には何らかの構造的差別があるとは思いますが)では、学歴があるだけでもだめ、やる気があるだけでもだめ、という側面があるかもしれないなと思います。

アメリカの学歴と収入の関係

実際のところ、学歴と収入の間にははっきりと相関関係があります。

下のグラフは米労働省労働統計局で公開されているグラフです。

高学歴は収入も高く、失業率は低いということがデータではっきりと示されています。

それでも、本人の目の前の選択肢の選び方で、人生は異なってくるのだろうなと思います。

収入と幸福度は関係がないというデータもありますが、ある程度は収入がないと安定した生活ができません。
バランスの取れた、自分で納得できる人生を歩んでいけるよう、子どもをサポートしていくことは難しいもの。

ましてや、今高収入でも10年後、いや数年後にはどうなっているかも分からない時代。
子どもが自分自身で人生を作っていく親の役割について、今年も考えていきたいと思いました。


アメリカで今後必要とされる職種・教育水準別の予想年収

ついでながら、米労働省労働統計局は統計に基づいて、今後必要とされる職種の見通しを学位別(高卒以下~大学院卒)に発表しています。

あくまで見通しですが、アメリカで今後、どのような職業が必要とされる傾向にあるのかをみる上で、興味深いものです。

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