日本語は大事!でも英語も大事!
今回の記事は、日本語が第一言語である、つまり日本語が強い、Kinder-小学校のお子さんのいるご家庭向けです。
海外永住でも、短期滞在でも、英語圏に住んでいれば、日本語だけでなく、英語も学齢レベルにできるようになってほしい、いやならないと困る、と思うものです。
我が家はずっと海外在住ですが、夫婦日本人家庭なので、まずは日本語を育てることを重視してきました。
とはいっても英語を排除したわけではなく、子供たちは全員、義務教育(Kinder)入学前に、保育園(Daycare)やプリスクール(Preschool)にも通っています。
妊娠中、親も英語も、日本語もどちらも日常的に使っていました。
当初は、もっと日本語漬けにした方が良かったかなと思ったこともあったのですが、
我が家の場合はバランス的に、これでちょうど良かったようです。
本もできるだけたくさん、家にも置いていたこともあり、親が無理に教えなくても割と自然にひらがなは習得しました。
全員、幼稚園の頃から自分でひらがなの本は読んでいたと思います。
つまり、日本語が強かったのですが、小学生のころは学校でも、英語が完全には分からないことがあったようです。
英文法も、結構わかっていないこともありました。
それでも日本語、そして英語で文章を読み、書くことは苦手ではないようだったので、無理せず、たゆまず、どちらの言語でも、好きな本に親しみ、好きな活動をしていくことを優先させました。
とにかく色々な活動が、どちらかの言語に偏り過ぎないようにしたいと思っていました。
住んでいる場所が割と田舎なので、なかなか思ったようにはいきませんでしたが、そこは与えられた環境でできるだけがんばるしかないのであきらめたり、別の方法を考えたり。
できる範囲で、あきらめず、楽しむことを忘れずに続ける。
結局バイリンガル子育てにとても大事なことは、子供が小さい頃から、楽しい思い出をなるべく両言語で、バランスよく持つことなのではないかと思います。
結果的に、どちらかが強いバイリンガルになる子供がほとんどですが、子供たちが興味のある分野に、その得意な言語で歩んでいくことができれば、必要な時がくればもう一方の言語も、必ず使えるようになると思います。
それこそがバイリンガルの強みだと思います。
日英両方の読書を奨励
というわけで、英語力上達にも重要な英語の読書。
子供たちが通っていた小学校では、宿題で毎日本を読むことが推奨されていました。
日本語でも良いと言われていましたが、我が家では英語と日本語をバランスよく読むように仕向けました。
教室内にもレベル別に大量の本がありましたので、すき間時間に自分の興味のある本を読んでいました。
図書館などに行って、自分の好きな本を選ばせることもありましたが、そのような時間がないとき、あるいは、なかなか自分では自分のレベルに合った本が探せないときには、子供の読書レベル(reading level)に合った本の中から、子供の好きなジャンルを選んで、シリーズものを読ませました。
子供がどんな英語の本が好きなのか、どんなジャンルに興味があるのか、そしてどのくらいの読書レベルなのかがよく分からないときには、学校の担任の先生や、読み専門の先生(reading specialist)がいる場合はその先生に、おすすめの本を聞いてみるのが一番です。
Reading Levelに適した本が見つかる! Reading Rockets
こちらの↓サイトも、役立ちそうです。
このサイトにBook Finderというツールがあります。
例えば、まだ英語を読み始めたばかりで、学校でも字があまり書かれていない、薄い本を読んでいるとします。
その場合、まず下の赤い枠の中で、Reading LevelをBeginning Readerに設定します。
例えばお子さんが、現在8才だとします。
Reading Levelの上にある年齢のところを、6-9に設定します。
絵本、あるいは写真入りの本を選ぶのであれば、右側のFormatのところでPicture bookにチェックを入れます。
その後スクロールダウンして、”Find your books!” のアイコンを押します。
そうすると200冊ぐらいヒットすると思います。
もちろん、ヒットしたすべての本が近所の図書館にあるとは限りませんが、
本屋、あるいは図書館で本を探すときに、参考になるかと思います。
Lexile(レクサイル)について
Reading Levelを表すのによく利用される指標として、Lexileというものがあります。
これについては色々な意見もあるのですが、例えば学校の先生に、自分のお子さんのReading Levelについて尋ねる際には、Lexileで言うと、どのぐらいになるでしょうか、と聞いてみるのも一つの手です。
何か具体的に答えてもらえるかもしれません。
Lexileは万能な指標ではありませんが、あちこちで使われているので、一つの目安として便利なツールです。
詳しくは以下などを参考にしてください。